ゾレアについて
重要
ゾレア治療をご検討の方へ大切なお知らせ
■ ゾレアは、花粉症の方全員が対象ではありません
重症度やこれまでの治療歴など、いくつかの条件を満たす場合にのみ適応となります。
■ 当院を初めて受診される方が当日にゾレアを投与することはできません
まずは診察を行い、これまでの治療歴などを確認したうえで治療方針を決定します。
■ お薬手帳や前シーズンの治療内容がわかるものが必要です
治療歴の確認がとても大事です。以下をお持ちください。
・お薬手帳
・マイナンバーカード
・他院の処方内容が分かるもの

ゾレアによる治療を受けるには、以下の条件を満たしている必要があります。
1. 前シーズンの治療歴(点鼻薬、経口薬)
前シーズンの治療(飲み薬・点鼻薬など)でも症状が改善しなかった方
前シーズンの治療歴が確認できる方(お薬手帳、他院の処方内容がわかるものなど)※市販薬のみは対象外となります
2. 当院での治療歴
当院での治療歴がない 方は、まず血液検査(アレルギー検査)を行い、その後1週間以上の治療効果を確認したうえで適応を判断します
3. スギ花粉のアレルギー検査結果
スギ花粉のアレルギー検査(血液検査)の結果が陽性だった。
スギ花粉抗原に対する血清特異的IgE抗体がクラス3以上(FEIA法で3.5UA/mL以上またはCLEIA法で13.5ルミカウント以上がゾレア投与対象となります
4. 重症または季節性アレルギー性鼻炎の症状
重症または最重症の季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)で前スギ花粉シーズンでも重症な症状があった。
過去の治療内容や症状により判断されます。詳しくは、主治医の説明を受けてください
5. 1週間以上の既存治療が必要です
季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の既存治療を1週間以上行い、効果不十分であった。12歳以上で、血清中総IgE濃度が30〜1,500IU/mL、体重が20〜150kgの範囲にある。(※小児は当院では行っておりません)
初回投与前の血清中総IgE濃度および体重に基づき、ゾレアの投与量・投与間隔(薬剤費)が決定されます
↓上記の注意点をご理解いただいたうえで、ゾレア治療の効果についてご紹介します↓
ゾレアとは?
ゾレアは体の中で起こるアレルギー反応を抑えることで症状の改善が期待できます。 通常の治療では改善しない重症の花粉症の方にとって、 新しい選択肢となる治療法です。
花粉症では、花粉が体内に入ると IgE(アイジーイー)というアレルギーに関わる抗体が作られます。
このIgEが、マスト細胞などのアレルギー細胞と結合すると、ヒスタミンなどの物質が放出され、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状が起こります。
ゾレア(一般名:オマリズマブ)は、このIgEに直接結合することで、
IgEがアレルギー細胞と結びつくのを防ぎます。
その結果、
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マスト細胞や好塩基球の活性化が抑えられる
-
ヒスタミンなどの炎症物質の放出が減る
ことで、花粉症の症状を引き起こすアレルギー反応そのものを抑えることが期待できます。
治療法について
従来の内服薬や点鼻薬で十分な効果が得られない重症の花粉症に対して、「ゾレア(オマリズマブ)」という注射治療があります。
ゾレア投与までの流れ
STEP1
初回受診(診察・血液検査)
まず診察を行い、これまでの治療歴や現在の症状を確認します。
ゾレアの適応条件を満たしているかを確認するため、血液検査(IgE値など)を行います。
また、花粉症の既存治療(内服薬・点鼻薬など)を開始または継続します。
※当院初診の場合、当日のゾレア投与はできません。
STEP2
検査結果の確認と治療方針の説明
血液検査の結果をもとに、医師が以下を判断します。
・現在の治療で症状が改善しているか
・ゾレア治療の対象となるか
・投与量
・通院間隔の目安
ゾレア治療の適応となる場合は、治療内容について説明します。
STEP3
ゾレア投与の開始
ゾレアは皮下注射で投与します。
注射後は、まれに起こるアレルギー反応に備えて
約30分院内で経過観察を行います。
STEP4
定期通院
花粉シーズン中は、
2週間または4週間ごとに通院して投与を行います。
治療は通常、花粉シーズン終了まで継続します。
治療法のゴール
ゾレア治療の目的は、花粉症の症状をできるだけ抑え、日常生活への影響を減らすことです。
花粉症では、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状によって、
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仕事や勉強に集中できない
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外出がつらい
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睡眠の質が低下する
といった生活の質(QOL)の低下が起こることがあります。
ゾレアは、アレルギー反応の原因となるIgEという抗体の働きを抑えることで、花粉症の症状を軽減する治療です。
費用の目安(3割負担)
ゾレアは健康保険が適用される治療です。
ただし、投与量や投与間隔によって自己負担額が変わります。
成人の場合、1回の投与量は
150mg〜600mg程度
になることが一般的です。
費用の目安(3割負担の場合)
・150mgを1回投与する場合
自己負担額:約 6,550円
※投与量が増えると、それに応じて自己負担額も増加します。
