地域医療を支える民間救急の在り方
当院 院長 安藤裕貴 の記事が掲載されました。


令和8年2月17日/医心伝(中日新聞)
救急搬送件数は年々増加しています。
重症患者を迅速に適切な医療機関へ搬送する――それが救急医療の本来の役割です。
しかし現実には、
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軽症でも不安が強い方
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緊急性は低いが救急車を呼ばざるを得ない事情のある方
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大病院では対応が難しいケース
そうした患者さんが増え、救命救急センターが逼迫している状況があります。
その“隙間”を支える存在として、
庄内緑地救急クリニックは誕生しました。
2024年5月の開院以来、当院は
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平日 夜22時まで
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土日祝日 17時まで
診療を行っています。
想定を上回る月1500人以上の救急対応を行い、
そのうち約1割は救急搬送患者です。
重症者が適切な医療機関へスムーズに搬送されるよう、
地域の負担を減らす「受け皿」としての役割を担っています。
名古屋掖済会病院
一宮西病院
ブラック・ジャック
宮崎市出身。
中学生時代に読んだ『ブラック・ジャック』に憧れ、医師を志しました。
人命と真剣に向き合う姿勢に心を打たれ、医学部へ進学。
名古屋掖済会病院、一宮西病院で救急医療を学び、救急医として研鑽を重ねてきました。
大規模病院で年間1万台以上の救急車を受け入れる現場を経験し、
見えてきたのは「地域クリニックの重要性」でした。
緊急性がなくても、
家庭環境や社会的事情により救急搬送せざるを得ないケースがあります。
そうした患者さんを受け止め、
必要であれば適切な医療機関へつなぐ。
病院勤務で培った経験を生かし、
クリニックでも救急搬送に対応できる体制を整えています。
当院は在宅医療にも積極的に取り組んでいます。
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入院の必要はないが独居で不安な方
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退院後の生活に不安を抱える方
「伝える」ことを大切にし、
安心して自宅で療養できる環境づくりを支援しています。
入院ベッドは19床。
しかし、在宅療養を支えることで、
大病院を拡張せずとも多くの患者さんを診ることが可能になります。
すべてを病院内で完結させる必要はありません。
当院の前身となる救急医療は、大正時代から地域を支えてきました。
限られた医療資源を活かし、
病気やけがを診る。
それが地域医療の本質です。
救急医療と在宅医療。
病院と地域。
急性期と日常。
その“橋渡し”を担う存在として、
庄内緑地救急クリニックはこれからも歩み続けます。
地域の皆さまにとって、
「困ったときに思い出してもらえるクリニック」であり続けるために。
